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3・4・4曲線の整正と改良
(1)円度整正
・マルタイの自動整正により年1回、円度についても整正している。また別途に手作業の整正も年1回、正矢法の電算機処理によって行っている。
・山岳に連続している急曲線の整正は、線路保守上の重要課題の一つであり、ランパン保線区の集中した検討、管理によりシステマティックに進められている。
・このため、小半径の曲線をかなりの高速で走行する厳しい条件にあって、整正の行き届いた軌道を提供している。
(2)曲線改良
・半径300m未満、180〜200mの特に急な曲線を、半径300m或いはそれ以上とする改良工事が進められている。
・施工基面や地形上の余力など条件の良い区間から、これまで10年近くの間に100曲線、40km規模の改良がなされており、今後も2000年までにさらに90曲線、22km程度が予定されている。
・これらも上記保線区を主体とした努力で進められており、半径300m未満の急曲線はこれまでの分も合わせ約60kmと、ほぼ3/4が改良されることとなる。
この段階でなお地形条件の厳しい区間20kmほどに、半径300m未満の急曲線が残る状況となる。

 

3・4・5軌道整正のレベル
(1)軌道検測値によるレベルの管理
・軌道検測車による年2回の測定値を、保守担当の区間毎に集計している。また目標レベルも区間ごとに個々に検討のうえ設定し、整正作業のレベルを管理している、
・整正の項目別の数値を加重処理した指標値(Quality Index)によって評価している。当面の測定例ではQI値が平地で15〜20、山岳急曲線区間で25前後と高いレベルになっている。
・担当区間ごとの目標値は、年2回実作業に関係する諸条件を勘案し、経

 

 

 

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